この記事でわかること
- 動的QRコードの意味と転送の仕組み
- 静的QRコードとの違いと選び方
- リンク先変更・アクセス解析・管理の特徴
- 企業・自治体での活用と導入時の注意点
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動的QRコード
動的QRコードとは、発行したQRコードの画像を変えずに、読み取り後のリンク先を変更できるQRコードです。
たとえば、印刷済みのチラシに掲載したQRコードからキャンペーンページへ誘導している場合、キャンペーン終了後にリンク先を別の案内ページへ変更できます。チラシを印刷し直したり、新しいQRコードに差し替えたりする必要はありません。
利用するサービスによっては、読み取り回数やアクセスの推移を確認できる機能もあります。そのため情報の更新が発生する印刷物や、継続的に効果を確認したいマーケティング施策に向いています。
ただし、リンク先が変わらず、アクセス解析も不要な場合は静的QRコードで十分なこともあります。この記事では、基本的な仕組み、できること、静的との違い、活用方法、導入時の注意点を解説します。
2026年10月19日 読了時間10分
この記事でわかること
目 次
動的QRコードを理解するうえで重要なのは、QRコード自体に登録された情報と、利用者が最終的に表示するページを分けて考えることです。通常、QRコードはURLなどの情報を読み取り機器へ伝える役割を持ちます。動的QRコードは、その先の転送処理を利用することで、公開後も誘導先を管理できるようにした仕組みです。
動的QRコードとは、一般に、転送用URLをQRコードに登録し、その転送先を管理画面などから変更できる仕組みを指します。利用者がQRコードを読み取ると、まず転送用URLへアクセスします。その後、あらかじめ設定されたWebページへ移動します。管理者が変更するのは、QRコードに登録済みの情報ではなく、転送用URLに設定された移動先です。この仕組みによって、同じQRコードを使いながら案内するWebページを更新できます。
QRコードには、URLをそのまま登録する使い方と、転送用URLを介してページへ誘導する使い方があります。前者は一般に静的QRコード、後者は動的QRコードと呼ばれます。静的QRコードにWebページのURLを直接登録した場合、発行済みのQRコード内のURLを書き換えることはできません。一方、動的QRコードでは、転送先を変更できる仕組みが用意されています。違いの中心はQRコードの見た目ではなく、読み取り後のリンク先を管理できるかどうかです。
用語解説
「ダイナミックQRコード」は「動的QRコード」の別の呼び方です。対になる言葉は「静的QRコード(スタティックQRコード)」です。
動的QRコードは、QRコードに登録するURLと、最終的に表示するページのURLを分けることで成り立っています。仕組みを理解すると、なぜ印刷後でもリンク先を変更できるのか、またサービスの継続利用が必要になる理由もわかります。
WebサイトのURLを直接登録した静的QRコードでは、読み取った端末は登録されたURLへアクセスします。一方、動的QRコードには、通常、提供サービスが管理する転送用URLが登録されています。読み取り時には、利用者がQRコードを読み取り、端末が転送用URLへアクセスし、転送処理によって指定されたWebページへ移動します。この転送用URLがQRコードとリンク先ページの間に入ることが特徴です。たとえば製品パンフレットの誘導先を新しい製品情報ページに切り替える場合でも、同じコードを使い続けられます。
Webサイトで、あるURLから別のURLへ自動的に移動させる処理を「リダイレクト」といいます。動的QRコードでは、このリダイレクトが使われます。QRコードに登録された転送用URL自体は変わらず、管理者が転送先の設定を変更すると、次に読み取った利用者は新しく指定されたページへ移動します。ただし、変更できる範囲や反映方法は利用するサービスの仕様によって異なります。

動的QRコードの利点は、QRコードを掲載した媒体と、その先のWebページを別々に管理できることです。たとえば4月に新商品紹介ページ、5月に期間限定キャンペーンページ、6月に通常の製品案内ページへと転送先を変更できます。印刷物に掲載するQRコードは同じものを使えます。ただし、掲載した印刷物の記述が古くなる場合は媒体自体の差し替えも必要です。
動的QRコードで利用できる主な機能には、リンク先の変更、アクセス状況の確認、複数コードの管理などがあります。ただし、すべてのサービスが同じ機能を備えているわけではありません。
動的QRコードの代表的な機能は、発行後のリンク先変更です。印刷物や看板など、一度設置すると容易に差し替えられない媒体では特に役立ちます。イベントの案内チラシで、開催前は参加申し込みページ、開催後はアンケートページへ切り替える運用などが考えられます。ただし「申し込みはこちら」と書かれたQRコードが説明なく別の用途へ移動する状態は避け、印刷物の案内文とリンク先の整合性を確認しましょう。
動的QRコードの提供サービスには、転送時のアクセス情報を記録して管理画面で確認できるものがあります。アクセス数や日別の推移、QRコードごとの利用状況などが代表例です。実際に取得できるデータ、集計方法、表示期間はサービスごとに異なります。また、アクセス数と実際に読み取った人数は一致するとは限りません。購入や申し込みなどの成果まで確認したい場合は、遷移先のWebサイト側での計測も必要になります。
ポイント
アクセス数は利用状況の手がかりですが、同じ利用者による複数アクセスなどもあるため、実際の人数とは限りません。購入・申し込みまで確認する場合はリンク先サイトの計測も必要です。
動的QRコードのサービスによっては、複数のQRコードを管理画面でまとめて扱えます。同じキャンペーンページに誘導する場合でも、店舗ポスター、商品同梱チラシ、展示会の配布資料に別々の動的QRコードを使うと、媒体ごとの利用状況を比較しやすくなります。一方、コード数が増えるほど管理は複雑になるため、掲載媒体・担当部署・発行日・誘導先などを整理しておくと便利です。
動的QRコードと静的QRコードは、どちらもWebページなどへ利用者を案内できます。選択時に重視したいのは、発行後の変更の必要性、アクセス解析の要否、継続的な管理負担です。
最もわかりやすい違いは、発行後にリンク先を変更できるかどうかです。静的QRコードでは登録されたURLそのものを書き換えられません。動的QRコードでは転送先の設定を変更して異なるページへ案内できます。ただし静的QRコードでも、登録済みURLのWebページの内容を更新することは可能です。
動的QRコードには、サービス側でアクセス情報の集計やコード管理を行えるものがあります。静的QRコードでもWebサイト側のアクセス解析などを別途使えば一定の計測は可能です。静的では絶対に分析できないという説明は正確ではありません。比較表で用途に応じた違いを確認しましょう。
| 比較項目 | 動的QRコード | 静的QRコード |
|---|---|---|
| 登録する情報 | 通常は転送用URL | 通常は目的のURLなど |
| 誘導先の変更 | 対応サービスで可能 | 登録したURL自体は変更不可 |
| コードの再発行 | 転送先の変更だけなら原則不要 | 登録URLを変えるとき必要 |
| アクセス解析 | 対応サービスで提供 | QRコード単体では通常なし |
| 継続サービスへの依存 | 転送サービスの継続が必要 | 直接URL型なら原則不要 |
| 費用 | 利用プラン・条件による | 作成方法・サービスによる |
| 主な用途 | 更新・計測・継続管理 | 固定情報への案内 |
動的QRコードは、掲載後に誘導先が変わる可能性のある期間限定キャンペーンや、長期間配布するパンフレットなどに適しています。静的QRコードは、変更予定のない固定URLへの案内に向いています。管理用の転送サービスに依存する必要がない点を重視する場合も、静的QRコードが候補になります。
より詳しい比較は「静的QRコードとの違い」で紹介しています。
動的QRコードは、情報の変更が発生しやすい媒体や、利用状況を継続的に確認したい場面で活用できます。企業や自治体でも、長期間利用する印刷物や施設案内に役立つことがあります。
紙のチラシやパンフレットは、印刷後に掲載内容を変更しにくい媒体です。動的QRコードなら、同じコードを使いながら誘導先を変更できるため、再印刷の必要性を減らせる場合があります。住宅関連のパンフレットから最新の物件情報へ誘導したり、製品カタログから更新版の資料へ案内したりする使い方が考えられます。ただし本文とリンク先が矛盾する場合は印刷物そのものを更新してください。
キャンペーンやイベントでは、開催時期によって案内内容が変わります。動的QRコードを利用すれば、告知期間・開催期間・終了後で誘導先を切り替える運用が可能です。また、媒体別にQRコードを発行すれば、ポスターやチラシの利用状況を比較する材料になります。案内文とリンク先の内容が不一致にならないよう、更新時に確認しましょう。

店舗や施設では、営業時間、メニュー、館内案内、利用方法などが変更になることがあります。動的QRコードで最新のお知らせやイベント情報のページへ誘導する方法が考えられます。自治体や公共施設では特に正確性が重要です。QRコードだけに情報を集約せず、必要な重要事項は紙面にも記載するとスマートフォンを使用しない人にも配慮できます。
動的QRコードは更新や計測に便利な一方、管理サービスの利用条件や継続性も考慮する必要があります。メリットだけで導入を判断せず、利用期間や運用体制に合っているか確認しましょう。
主なメリットは、リンク先の変更に柔軟に対応できることです。変更のたびに新しいQRコードを作成する必要がないため、同じ印刷物や掲示物を継続して使用しやすくなります。アクセス解析機能があれば、利用状況を見ながら案内を見直すことも可能です。ただし、読み取られたことと内容が理解されたことは別なので、数値だけで成果を判断しないことが重要です。
導入判断の詳細は「動的QRコードのメリット・デメリット」も参考になります。
動的QRコードでは、転送先を管理するサービスが継続して稼働していることが重要です。利用プランにより、無料利用範囲、作成数、アクセス解析機能、期間などが制限される場合があります。契約終了時やサービス停止時に既存コードがどうなるかも確認してください。動的QRコードに一律の有効期限があるわけではなく、条件はサービスごとに異なります。
注 意
大量印刷前に、料金・有効期限・契約終了時の取り扱い・転送用URLの継続性を確認しましょう。
管理者が転送先を変更できるため、管理画面へのアクセス権限や変更履歴の扱いが重要です。権限を持つ担当者が多すぎたり共有アカウントで管理したりすると、変更者を追いにくくなる場合があります。担当者・権限・承認方法を整理し、転送先が想定外のページになっていないか定期的に読み取り確認する運用が有効です。
導入時には機能の多さよりも利用目的との一致を重視します。特に法人・自治体では、複数の人が関わることを想定して発行・更新・確認の手順を決めておくと運用しやすくなります。
単にWebページへ誘導したいだけなのか、掲載後にURLを変更したいのか、媒体ごとのアクセス状況まで確認したいのかによって必要な機能は異なります。掲載媒体と期間、リンク先変更の可能性、解析の必要性を整理してから、各サービスの利用条件や機能を照合しましょう。機能を使う予定がないのに管理項目を増やすと運用負担が大きくなることがあります。
動的QRコードは発行後もリンク先の管理が続きます。誰が作成し、誰が変更を承認し、公開後に誰が動作確認するかを決めることが重要です。複数部署で使う場合は、コードの命名方法や管理台帳の項目を統一すると、用途の重複や設定ミスを防ぎやすくなります。公開前には、実際に印刷した状態に近い条件で読み取って確認してください。
チェックリスト
作成手順については「動的QRコードの作り方」で紹介しています。
動的QRコードを使うべきか迷ったときは、リンク先を後から変更する可能性があるかを最初の判断基準にすると整理しやすくなります。続いて解析の必要性や管理負担を検討しましょう。
長期間使うパンフレット、リンク先が変わる可能性のある掲示物、イベントの段階に応じた案内、媒体別の効果確認、複数コードの継続管理には動的QRコードが適しています。特に、印刷物を交換しにくい媒体では、リンク先の変更機能が運用上のメリットになります。
リンク先が長期的に変わらず、アクセス解析も必要ない場合は、静的QRコードで十分なことがあります。管理用サービスを継続利用する必要がない点も判断材料です。印刷後の変更や継続的な計測が必要なら動的、固定情報へのシンプルな案内なら静的という考え方を基本に、用途に応じて選びましょう。
動的QRコードについて、導入前によく確認される疑問をまとめます。
Q
A
動的QRコードとは、発行したQRコードの画像を変更せずに、読み取り後のリンク先を更新できるQRコードです。通常は転送用URLを利用し、その転送先を管理する仕組みになっています。
Q
A
主な違いは、発行後に誘導先を変更できるかどうかです。動的QRコードは対応サービスで転送先を変更できます。静的QRコードでは、登録したURL自体を書き換えることはできません。
Q
A
はい。利用しているサービスがリンク先変更機能を提供していれば、印刷済みのQRコードを変更せずに誘導先を切り替えられます。ただし、変更方法や利用条件はサービスによって異なります。
Q
A
無料で利用できるプランやサービスもありますが、利用可能な機能や期間、作成数などには条件が設けられている場合があります。長期間使う予定がある場合は継続利用時の条件も確認してください。
Q
A
有効期限や利用条件はサービスごとに異なります。動的QRコードの仕組みそのものに一律の有効期限が設定されているわけではありません。契約終了後の扱いも含め確認することが大切です。
Q
A
アクセス解析機能を提供しているサービスであれば、アクセス数やその推移などを確認できます。ただし取得できる項目や集計方法は異なり、アクセス数がそのまま利用者数を表すとは限りません。
Q
A
Webページへ誘導する動的QRコードでは、通常、転送用URLとリンク先ページへアクセスするためのインターネット接続が必要です。また転送サービスが正常に利用できる状態であることも重要です。
Q
A
料金・有効期限・契約終了時の扱いを確認するほか、リンク先の管理担当者と更新手順を決めることが重要です。印刷前とリンク先変更後には実際に読み取って目的のページへ移動できるか確認しましょう。
動的QRコードは、QRコードに登録した転送用URLを介してリンク先を管理することで、印刷後でもQRコードを変更せずに誘導先を更新できる仕組みです。
アクセス解析や複数コードの管理に対応するサービスもあり、チラシ、パンフレット、イベント、店舗・施設の案内などで活用できます。
一方、転送サービスの利用条件や継続性、管理体制を考える必要があるため、すべての用途で動的QRコードが最適とは限りません。
導入時には、リンク先を変更する必要性、アクセス解析の目的、運用期間を整理し、静的QRコードとの違いを踏まえて選ぶことが大切です。
QRDXでの動的QRコードの利用を検討する際は、提供機能や利用条件を公式サービス案内で確認してください。
本記事は、法人向け動的QRプラットフォーム「QRDX」の企画・開発・運営に携わるメンバーが実務経験をもとに制作しています。
公開前には内容確認・編集・校正を実施し、公開後も制度改正や仕様変更に応じて定期的に更新しています。
QRDXの動的QRコードについて、機能・料金・利用条件を公式ページで確認できます。利用目的に合うか検討するときの参考にしてください。
公式情報を確認し、利用目的に合った方法をご検討ください。
QRDXなら、動的QRコードの発行・管理・解析をまとめて行えます。